2024 ALL GUNMA ALL GUNMA 練習試合

vs 前橋市立桂萱中学校

 令和7年2月24日(月)、本日は前橋市立桂萱中学校にお邪魔しました。冬の冷たい風が時折吹き抜ける中、強風にならないことを祈りつつ、試合がスタートしました。桂萱中学校は新人戦で県2位という実績を持つ強豪校。そんなチームとの対戦は、6年生にとって大きな挑戦となりました。
 今回はケガなどの影響で中学生チームの人数が揃わず、高校(高商、市立前橋、伊勢崎興陽)でソフトボールを続ける意思を持つ3年生が助っ人として参加しました。普段とは異なるメンバー構成の中、試合は90分の時間制限で行われました。「降参のタオルを投げない限り最後まで戦う」とのルールのもと、緊張感あふれる展開が予想されました。
 6年生たちはすでに幼いころからソフトボールを経験している選手が多く、中学生よりも長い競技歴を持つ者もいます。桂萱中学校側もその実力を十分に認めた上で、今回の練習試合を受け入れてくれました。こうした経験は、6年生たちにとって非常に貴重なものとなります。
 今日はメインの監督達が不在のため、久しぶりに私が監督として指揮を執ることに。1試合目はベストメンバーでの布陣を組み、特に桂萱中学校へ進学予定の選手を1番打者として起用しました。打順が多く回ることで、自身のプレーを存分にアピールするデモンストレーションとなるようにしました。しっかりと期待に応えてくれ、3打数2安打の活躍を見せ、存在感を示してくれました。
 試合の展開としては、攻撃面では着実に加点し、守備ではエースが素晴らしいピッチングを披露。中学生打線をわずか1失点に抑え、堂々の完勝を収めました。この結果は、6年生チームにとって大きな自信となったことでしょう。
 また、昨年度の6年生で、現在桂萱中学校の捕手を務めている選手も出場。彼女との対戦は特別な意味を持ちました。試合中に、1塁に出塁した際には必ず初球で盗塁のサインを出しました。OGとの勝負が、双方にとって良い練習になっていれば嬉しい限りです。

試合結果

チーム1234RHE勝敗
桂萱中0001137Loss
ALL GUNMA42251390Win

 2試合目も90分ということで、今度は大幅にメンバーと打順、守備位置を変えたオーダーで挑みます。レギュラーメンバーは少ないチャンスでも確実に結果を出せるので、今回は控えメンバーにより多くの打席を与えるため、彼女たちを上位打線に配置しました。特に、ヒット数で並んでいる3人の選手は「負けたくない」と常に話してくれており、その競争心が本当にうれしいです。
 また、普段内野を守る選手に外野を任せるなど、新たな挑戦も試みました。低学年以来外野を守っていなかった選手は、最初こそ戸惑いながらも、持ち前のセンスを生かし、タッチアップを阻止するなど堅実なプレーを見せてくれました。ポジションが変わっても柔軟に対応しようとする姿勢は素晴らしく、今後の成長が楽しみです。
 この年代の子どもたちは、実力に差があれど、お互いに切磋琢磨しながら成長していく姿が見られます。レベルの高い選手はさらなる高みを目指し、自分のプレーにこだわりを持って向上しようとする一方で、チーム全体としては和気あいあいとした雰囲気の中、仲間を応援し合いながらソフトボールを楽しんでいます。こうした環境が、彼女たちのソフトボールに対する気持ちをさらに高めてくれることなんだと思います。
 さて試合の方は、先発投手には桂萱中に進学する選手を起用しました。2号球の時はスローボールを主体とした投球が有効でしたが、中学生相手となると簡単には通用せず、試合序盤は4失点のビハインドを背負う展開となりました。しかし、チームは諦めることなく粘り強く戦い、その後は点を取り合うシーソーゲームに。試合時間が迫る中、最終回に入り、同点になるかどうかの場面で90分を迎えました。しかし、桂萱中の先生からストップがかからず、そのまま試合は続行されました。そこから6年生チームの猛攻が始まり、怒涛のビッグイニングに突入。6年生たちは粘り強くボールを見極めながらヒットを重ね、好機を確実にものにして一気に得点を重ねました。その裏の守備では、エースが冷静な投球で相手打線を封じ、見事な逆転勝利を収めました。

試合結果

チーム123456RHE勝敗
ALL GUNMA050211321176Win
桂萱中402300974Loss

 桂萱中の顧問の先生は、群馬選抜の監督も務めており、試合後には群馬選抜のあり方や部活動の現状、さらには小学生のソフトボール人口を増やすための取り組みについて意見交換をしました。「以前は小学生から始めていなくても中学の部活で十分追いつけたが、今ではそれが難しくなっている」との話もあり、私の実感と同じ認識だなぁと環境の変化を感じました。
 また、先生は「子どもがハマるようなソフトボール漫画があればいいのに」と話しており、確かに野球やサッカー、バスケットボールなどには人気の漫画が多く存在するのに対し、ソフトボールを題材とした作品は少ないことに気付きました。そこで、深谷ブルーフェニックスSC(旧深谷ジュニア)出身の漫画家・清水幸先生の存在を紹介したところ、「ソフトボールが絶滅してしまう前にぜひ!」と意見が一致しました。
 今回も練習試合を通じて、6年生たちは技術だけでなく、精神的にも大きく成長する機会を得ました。今日も中学生の皆さん、お相手していただきありがとうございました。
 保護者の皆さんも、毎回寒い中での長時間の審判やスコア付けなどなどの子どもたちのサポート、お疲れさまでした。