vs 伊勢崎市立宮郷中学校、前橋市立木瀬中学校

　令和７年３月１５日（土）、６年生ALL GUNMAは３週間ぶりの活動となりました。この期間、５年生以下による太田オープン大会が２週間にわたり開催されていたためです。今回は特別にペヤング様のご協力をいただき、ペヤンググラウンドのサブグラウンドをお借りしての試合となりました。
　対戦相手は、昨年のALL GUNMAのエースとメンバー２名、一昨年のメンバー１名を擁する伊勢崎市立宮郷中学校。そして、昨秋の新人戦県大会を制した前橋市立木瀬中学校。まさに、県内中学校シリーズ最終戦にふさわしいカードとなりました。
　当日の天候は曇り。やや肌寒さはあるものの、風もなく試合に支障のないコンディションでした。
【初戦 vs. 伊勢崎市立宮郷中学校】
　宮郷中は、昨秋の伊勢崎佐波地区で２位となり県大会に出場。４人の経験者を擁するチームですが、２年生は１人のみと、これから成長が期待されるチームです。この試合の先発は、昨年のALL GUNMAエースが務めました。
　一方のALL GUNMAは、４割打者が５人と強力打線を誇ります。しかし、この日は主力の一人が骨折中で、ファーストの守備のみの参加。それでも打線の破壊力は健在です。
　しかし、元ALL GUNMAエースの左投手独特のピッチングにより、４割バッター陣も自由に打たせてもらえず、５回４安打に抑え込まれる展開に。それでも、相手のミスを逃さず得点を重ね、守備ではノーミスのプレーを見せるなど、堅実な戦いぶりで勝利を収めました。
　結果的には最少得点に抑えられましたが、堅実な守備力の差が勝敗を分ける形に。宮郷中のさらなる成長と、夏の飛躍に期待したいところです。

　２戦目はいよいよラスボス、昨秋の新人戦県大会優勝チーム・前橋市立木瀬中学校との対戦。県内屈指の強豪との一戦に、ALL GUNMAの選手たちも気合が入ります。
　木瀬中の先発投手は、県選抜では主にショートを守るユーティリティプレイヤー。球速こそ特別速いわけではないものの、コントロールの良さとフィールディングの確かさが光る投手です。特に、守備時の声掛けが徹底されており、守備陣全体が常に準備万端。これまで対戦した県内中学校の中でも、間違いなくトップの守備力を誇っていました。
　試合は初回から動きます。３番打者に捉えられた打球は、広いペヤング球場のフェンスまで転がり、そのままランニングホームランに。木瀬中が先制点を挙げる、厳しい立ち上がりとなりました。
　しかし、ALL GUNMAもすぐに反撃のチャンスを作ります。その裏、１アウト２・３塁と一打同点の場面を迎えました。しかし、木瀬中の投手は冷静でした。巧みな牽制や偽投で走者の動きを封じ、得点を許さず。この時点で、「これは簡単に点を取れる相手ではない」と実感させられる展開となりました。ただ、その難しさこそが、逆に手堅い攻撃を楽しむ試合にしてくれました。
　ALL GUNMAが試合をひっくり返したのは３回の攻撃でした。四球とヒットで無死１・２塁のチャンスを作ると、８番打者がきっちり送りバント。９番打者には意外と内野ゴロが多い傾向があり、ここは期待の場面。狙い通り深い内野ゴロを打ち、相手の送球エラーを誘って２点が入り、逆転に成功しました。
　４回にも追加点を奪います。９番・１番が出塁し、２番が送りバントでチャンスを拡大。２アウト２・３塁で、４割バッターの１人に回ると、ようやく待望の２点タイムリーヒットが飛び出し、リードを広げました。
　勢いに乗ったALL GUNMAは、５回にもダメ押しの３点を奪います。５番がヒットで出塁すると、７番がタイムリー２塁打。続く８番もヒットでつなぎ、９番の内野ゴロの間にさらに得点。最後は、この日調子の上がらなかった１番打者が意地を見せ、貴重なタイムリーでこの回３点目を奪いました。
　この時点で試合はALL GUNMAペース。しかし、ここで残念ながらタイムアップとなり、試合終了。
　エースは初回のランニングホームランこそ許したものの、それ以降は一切ヒットを許さず、見事な完投勝利を収めました。特筆すべきは、今日は４割バッター４人が相手投手に抑え込まれたにも関わらず、下位打線がしっかりとチャンスを作り、得点を重ねられたこと。これは、チーム全体の成長を強く実感できる試合となりました。
　対戦していただいた伊勢崎市立宮郷中学校、前橋市立木瀬中学校の皆さん、本当にありがとうございました。これから中学校ソフトボールのシーズンが本格化します。さらなる盛り上がりと、各チームの活躍を期待しています！