投打のバランスが激変!新ルール初適用の関東大会
令和7年4月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、快晴に恵まれた群馬県前橋市・登利平桃ノ木川グラウンドにて、「第35回 関東小学生選抜男女ソフトボール大会」が開催されました。北関東から南関東まで、各都県を代表する精鋭チームが集結し、白熱した戦いが繰り広げられました。
今大会は、4月から全国的に適用された新ルール「投球距離の変更(10.67m→12.19m)」が、初めて本格的に導入された上位大会でもあります。この変更は、選手たちにとってはもちろん、指導者や観戦する保護者にとっても、これまでとまったく異なる試合展開を目の当たりにする機会となりました。
投手と打者の距離が1.52mも遠くなったことで、まず大きく変わったのは投手が三振を取りづらくなったこと。速球の威力が以前ほど打者に届かず、バットに当たる確率が大幅に上昇。結果として、打者はしっかりとスイングができ、外野へ強く鋭い打球が飛ぶ場面が非常に多く見られました。
また、守備面では、特に外野守備のミスや対応の遅れが大量失点につながるケースが目立ちました。これまで「外野は低学年の子でも守れる」とされていた布陣では対応しきれず、失点を重ねるチームが散見されたのが印象的でした。
今回の関東大会は、まさに「適応と対応」が試される舞台だったといえるでしょう。強打が目立つ一方で、守備の乱れや戦術の未確立が響いたチームも多く、まだまだ“手探り”の状態であることが見て取れました。これから各チームが新ルールを研究し、それに合わせた戦い方や選手の起用法を模索していくことでしょう。投手の育成、守備位置の見直し、戦術面での工夫など、今後の試合がどのように進化していくのか、大いに注目が集まります。
男女各8チーム、計16チームが揃っての開会式が行われ、選手宣誓は地元群馬代表の宝泉プリティーズとかりがねの主将が務めました。



【宝泉プリティーズ、堂々の準優勝!】
1回戦 vsフェニックススポーツ少年団(茨城県代表)
15-3 4回得点差コールド勝利
準決勝 vs花の台ウィングス(神奈川県代表)
6-2 7回表に勝ち越して勝利
決勝戦 vs上沖ブルースターズ(埼玉県代表)
1-11 4回得点差コールド敗戦








【かりがねは、悔しい逆転サヨナラ負けで第三位】
1回戦 vs根岸第三町会子ども会(埼玉県代表)
17-1 4回得点差コールド勝利
準決勝 vs松戸JSLグリーンレイズ(千葉県代表)
6-7 7回裏逆転サヨナラ敗戦








【高崎南小ソフトボールクラブ 健闘の第三位】
1回戦 vsソフトボール少年団Bros(茨城県代表)
11-9 4回時間切れコールド勝利
準決勝 vsALL鴨川ソフトボールクラブ(千葉県代表)
0-7 5回得点差コールド敗戦






【最終結果】
女子の部
優勝 上沖ブルースターズ
準優勝 宝泉プリティーズ
第三位 四街道レッドキャンディーズ
第三位 花の台ウィングス





【最終結果】
男子の部
優勝 松戸JSLグリーンンレイズ
準優勝 ALL鴨川ソフトボールクラブ
第三位 かりがね
第三位 高崎南小ソフトボールクラブ



今回の関東大会は、晴天にも恵まれ、選手たちが全力でプレーできる素晴らしい環境の中で行われました。初のルール改正後ということで戸惑いや混乱も見られましたが、それもまたスポーツの進化における大きな一歩です。選手たちの順応力と、指導者・保護者の柔軟なサポートが、これからの小学生ソフトボールをさらに面白く、奥深いものにしてくれることでしょう。
実質の運営となった群馬県ソフトボール協会及び前橋市ソフトボール協会ほか関係者の方々、お疲れさまでした。遠路ご参加いただいたチームの方々、ありがとうございました。












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